ネットを活用したいなら、そろそろ検索エンジンだけに執着するのはやめた方がいいかも

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テレビは見ない、新聞も読まない、雑誌も読まない。

今は、マスメディアの影響力が落ちてきたと言われています。

私はこの状況で、検索エンジンに執着していると危険って思うようになったんですよ。

検索エンジンで上位表示されるようにするSEOや、
検索連動型のSEMはマスメディアとセットだったときに最大の力を発揮したんではないかと思うから。

なぜなら、検索エンジンはユーザーが「探す」と自分で決めて初めて機能するもの。

検索するってことは、「何かを調べたい」という気持ちがあるからですね。

ということは、調べたいものがわからない、知らないときは、検索エンジンは使わない。

そもそも何か情報を得ていて、さらに知りたいから検索エンジンを使うんだと思います。

知らないものは、調べない。

これが、検索エンジンの弱点だと思っています。

Webソーシャルメディア実践塾のテキストを作りながら、 検索エンジンだけでは集客は難しいと思った
Webソーシャルメディア実践塾のテキストを作りながら、
検索エンジンだけでの集客はますます難しくなると思った

検索エンジンの弱点を補ってくれていたマスメディア

私がWebセミナーをするときは、必ず検索エンジンの限界についても話をしてきました。
何事も強いところと弱いところがありますからね。
インターネット上の花形のような存在の検索エンジンにも弱点があるんです。

「みなさんは『iPhone』あるいは『スマートフォン』という言葉を知らないときに、その言葉をどのように知りましたか?」

iPhoneやスマートフォンの概念がまだ知れ渡っていないとき、人々はこの製品をどうやって知るのでしょうか。。。

たぶん、アップル社のプレゼンテーションの様子を、テレビやインターネットのニュースを見たり、新聞や雑誌の記事を読んで、そんな製品が発売されたということを知るのではないかと思うんです。

アップル社の宣伝広告を見たかもしれません。

あるいは、家電のお店で知ったのかもしれません。

あるいは、街でもらえるフリーペーパーなどの記事かもしれません。

いずれにしても、何らかの形で製品の概念と名前を知ったから、「iPhone」と入れて検索できるんだと思います。
この世に出てきたばかりであまり知られていないものは、検索するという発想に結びつきません。
知らないのですから。

このように新しいことを知るには、誰かに教えてもらうことが必要です。

新しいことを伝える役割を担っていたのはマスメディア。

そのマスメディアの力が落ちてきたこのときに、
「今はネットの時代だから、新しい製品はWebサイトだけにしよう。検索エンジン対策をしなきゃ」
と思うのは、もうやめましょうって言いたいのです。

じゃあ、どうするのさ!

検索エンジンと合わせてソーシャルメディアも意識して使いましょう

調べ物をするための検索エンジンは、今後も利用されると思います。

ですから、新しくWebサイトを作るなら、ユーザーに調べてほしいキーワードで上位表示されるように工夫するのは当然です。

でもでも、新しいWebサイトを誰かに伝えていかなければ、誰もWebサイトを訪問してくれません。

この世の中に今までなかった素晴らしいものであればあるほど、
伝えていかなければ検索エンジンにヒットさせるのは難しいと思うんです。

マスメディアは知らない人に伝える役割があった。

少し前まで、この図を使ってWeb集客の話をしていました。 興味関心のところが升目ティアの役割かな。
少し前まで、この図を使ってWeb集客の話をしていました。
「注意・興味」のところがマスメディアの役割です。

その役割を新しく担えそうなのは。。。

ソーシャルメディア。

つまり、ブログ、Facebook、Twitter、Instagram etc

ソーシャルメディアで、新しい情報を入手している人も多いのでは?

ここで押さえたいポイントは、
ソーシャルメディアで新しい概念や製品を人に伝えことができるけど、
マスコミとは別の発想で使うということです。

ソーシャルメディアはマスメディアと違って、不特定多数に一気に情報を伝えることはできません。
また、マスメディアの広告のように、売り込みをしたら敬遠されてしまうツールです。

しかも、自分たちでコツコツと情報発信しなければ、成果も上がりません。

ソーシャルメディアはユーザー同士がつながっていき、信頼し合い、
その縁で情報が広がっていくという特徴があります。

だから、企業は情報の伝え方をもう一度勉強し直す必要があると思います。

そして、「どうしたら検索エンジンで一位になれるんだろう」とばかり考えないで、
「どうしたら、ソーシャルメディアでお客様といい関係を作れるんだろう」ということも考えていくことをお勧めしています。

話はちょっとそれますが、、、

ソーシャルメディアはすぐに効果がでないので、敬遠する経営者さんもいます。
「うちはそんな暇はない」それが理由かな。
そうして、「検索エンジンで一位になったら、ユーザーも来てくれて、それで物は売れる」とSEOや検索連動型広告に執着する。

なんだかもったいないなーと思います。

検索エンジン上で競合他社との競争をしていて、気を抜くと順位が落ちてそれが売り上げに影響してしまうという場合は、もちろんSEOや検索連動型広告に費用をかけた方が今はいいと思います。

でも、いつまで競争し続けるのかなぁ。
競争する会社にしたいのかなぁ。

と思うと、競争に勝っている今がソーシャルメディアの導入を真剣に考えるチャンスでもあると思います。
今からソーシャルメディアを使って、競争・売り込みじゃない発想で会社や商品の価値を伝えていく道筋もできたら、とってもいい状況になりますからね。
負けちゃってからソーシャルメディアに移行しても、苦労が多いと思うなぁ。

発想の大転換をして、今の時代にあった情報発信をしていきましょう!
それにはソーシャルメディアを使いましょう~。

私はそう提案し続けたいです!

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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