カタクリとエゾエンゴサクの里 浦臼町で思ったこと

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folder 白藤沙織のこと

エクスマの藤村先生がご自分のマンションの話をしているのを聞いたとき、私はびっくりしました。
先生のマンションには、約1500人が暮らしているそうです(@_@)
1500人。。。

私の生まれた町の人口は、だいたい1900人。

ざっくり言うと、東京の狛江市の一角にあるマンションと、北海道の地方自治体である浦臼町の人口は同じ規模なのか。。。

というような小さな町で私は生まれて育ちました。
ここには多くの人が当たり前にあると思っているものがありません。コンビニがありません。学習塾もないと思います。ないものが多いのですが、その代わり「ない」美しさがあるんですね。

特別どこかに行かなくて、かっこう、ひばりなど野鳥の鳴き声が聞こえてくるし、キタキツネやエゾリスがときどき遊びにくる。そんな静かな町です。

うちのすぐそばから、樺戸連山が見えます。
この川に水が流れているのを久しぶりにみた!

と思っていたら、浦臼町は有名な撮影スポットになっていて、トリップアドバイザーにも掲載されていました。

https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1120333-d10556916-Reviews-Urausu_Shrine-Urausu_cho_Kabato_gun_Hokkaido.html

近年、JRでカメラを持った人が乗っているのを不思議に思っていたのですが、アマチュアカメラマンの方なんですね。

地元の当たり前は、ほかの地域では当たり前じゃない

浦臼神社のカタクリとエゾエンゴサク、そしてエゾリスのことは、私はTwitterで知りました。
Yahooトップニュースにもなっていました。それでアマチュアカメラマンの方とか、観光で訪れてくれる人が多くなっているんですね。

浦臼には年に数回帰っていますが、知らなかったなぁ。

地元の人はどうかというと、、、他人事かも(*´▽`*)

私にとっても、カタクリとエゾエンゴサクは春になると咲いているもので、エゾリスはあそこの木にもいるはずって思う小動物。私の母は、「うちの庭にも、エゾリスが遊びにくることがあるよ」とあっさり言ってました。浦臼神社は中学校の同級生のお父さんが神主さんだったんです。特別に観光しに行くものでもなく、生活の中にあるものなんです。

とはいえ、ニュースになったくらいなので、見に行きたいなって思っていました。

が、私が帰った日は天気がよくなく、肌寒い日。
車を持っていない私は、4kmくらい離れている浦臼神社まで自転車で行こうかなと思っていましたが、挫折。その代わりに、カタクリとエゾエンゴサクが咲いている違う場所に行くことにしました。

桜が満開で、遠くから見てもきれいでした。

この場所は、私が小学生の頃は遊びに何度も行き、中学生の頃はテニスの練習をしていたです。

目を上げると桜が満開で、足元をよく見るとカタクリもエゾエンゴサクも咲いていましたよ。

カタクリの花。
もう終わりかけで、カメラを下から入れて取りました。
ひっそりと咲いているエゾエンゴサク

子どもの頃にあった遊具は取り外されていて、広い空間になっていました。誰も人がいず、野鳥が鳴いている静かな場所です。ちょっとした探検をしている気分でわくわくしながら、奥に入っていくと、野鳥が足元にいてびっくりしました。私にとって、浦臼町ってこんなイメージです。

畑の向こう側にも桜が咲いていますよ
浦臼中学校テニス部が練習していたコートの跡地。遠くに見える四角い建物が中学校。
ここで3年間、練習していました。
足を延ばして、中学生の頃エゾリスを見かけていた林にも行ってみた。

美しい場所はそのまま美しくありたい

午後から天気が少し良くなったなと思っていたら、親せきの子どもたちといとこが遊びにきて、せっかくだからと浦臼神社まで行ってみることになりました。いとこも浦臼生まれ浦臼育ち。実家に何度も来ていますが、浦臼神社が有名になっていることは知りませんでした。

浦臼神社の100段以上ある神社の階段を上ってみると、あたり一面カタクリとエゾエンゴサクが咲いていましたよ。午前中に行ってきた、私の基地(?)とは規模が全然違います。

これを上るのは勇気がいるなぁ。
紫と青と緑の競演
浦臼神社では、たくさん咲いています。
神社から降りてきた駐車場にエゾエンゴサクが咲いていました。

こんなきれいな場所があるなんて、知りませんでした。改めて思い返すと、浦臼神社にはおおみそかの夜にしか来ていなかったかもしれません。冬だから、雪景色しかみていなかったかなぁ。
というの、浦臼神社は学区が違うところにあるので、日常的に行く場所ではなかったんです。遊んでいたのは午前中に行った場所です。

そして、ちょっと私の心はざわざわしていました。
それは、こんなに浦臼に人が集まっているのは見たことがないってくらい人が集まっていたからだと思います。町のことを知ってもらい、来てもらって、美しい風景に何かを感じてもらうことはよいことだと思うんですね。
町にお金が回ることも、やっぱり存続するために必要なこと。

近くの「にんじん家族」というお店のソフトクリーム。
ぶどうとにんじんのミックスです。

それでも、美しいものが美しくあり続けるために、人間が欲にとらわれてはいけないって改めて思ったんです。釧路湿原に行ったときにあんまり感じなかったのは、釧路では私は観光客だからだったのかな。
人間の力が及ばない、大自然が作ってきたものに対しては、そっと見せてもらって楽しませてもらい、必要以上にかかわらない方がよいのだなと、何か観光や旅行に対する感じ方が変わったような出来事でもありました。

最後に、YouTubeにエゾリスの動画があったので、共有しちゃいます。
童話の世界みたいでしょ。エゾリスがいつでも安心して暮らせる場所であってほしいと願うとともに、ほかの観光スポットでも同じ気持ちでありたいと思いました。

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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