正文舎 大プレゼン大会 ~ 仕事は楽しく学ぼう

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1週間の出張明けでバタバタしていた月曜日、こんなメールが届きました。

【案内】正文舎販促ツール改訂案説明会開催のご案内

社長、白藤部長、〇〇課長
お疲れさまです。クリエイティブ研究室では、会社案内を皮切りに
「設備概要」「CSRレポート」「工場見学案内」の
見直しについて検討してまいりました。
つきましては、その改訂提案説明会を下記のとおり開催いたします
ご都合あわせの上、参加くださいますようお願い申し上げます。


日時:94日(火)1700分~
会場:社長室

よろしくお願いいたします。

これは、弊社の紙媒体の主力デザイナー成田さんからのメール。クリエイティブ研究室とは、成田さんが立ち上げたグループで、社長が掲げた経営理念の実践のひとつの例です。クリエイティブ研究室では、販促物の制作、ブランディング、広告などの勉強をしており、まずは自分たちで企画してモノを作る体験をしてみようというのが研究室の目的です。

この勉強会のメンバーには、紙媒体を改訂するミッションが与えられ、今日は企画のプレゼンを経営陣や幹部にしてくれるというのです。プレゼンの結果を踏まえ、もうすぐ在庫がなくなる販促ツールを作るかどうか決めるというものです。

実は私、あんまり印象がないかもしれないのですが、株式会社正文舎の取締役です。ですので、今回は審査員? として参加しました。なんか、初めてかも、ほかの人のプレゼンを聞いて、何か感想を言うのは~~。
いつも、自分がプレゼンして、判断されているからなー。

本格的なプレゼンテーションの場が出来上がっていました。

新鮮なプレゼンだったよ

研究室のメンバーは、どのくらい時間をかけて準備をしてくれたのかな。
普段からトークに慣れている営業職のメンバーはもちろんのこと、普段は会社にいてデータを作ったり、印刷機を使用していて、お客さんにあまり接したことがないメンバーが楽しそうにしている姿を見て、なんだかうれしくなりました。

今回は、プロジェクターを使わずに、コンセプトボードを使ってのプレゼンでした。さすが、印刷屋。紙はあるし、印刷もできるよ。

※ちなみに、今回のプレゼンで利用した紙は、すべて廃材だそうです。

●1組め CSRレポートの改訂

硬い印象にあるCSRレポートを、どうのようにして読んでもらえるのかを説明してもらいました。MUD(メディア・ユニバーサル・デザイン)を意識して作り変えるというコンセプト。Web部門(私の部署)の本間さんが、丁寧に説明してくれました。

CSRチーム。
デザイナー、クリエイターが揃っているので、話のまとまりはさすがだと思ったな。Webスタッフの本間さんもがんばりました

文字がびっちりのCSRレポートを、ゆとりをもって作るという部分はよかったな。
ちょびっと感想を言うと、正文舎でできることを売り込もうという「欲」が見えていたので、個々の販促物の役割をもう一度掘り下げて、「何のためのCSRレポートなのか」というところを突き詰めてみることをお勧めしたいなぁ。

●2組め 工場案内の改定

プレゼンをしたのは、普段は印刷機を回している渡辺くん。あのデカメモ(大きなメモ帳)を作ってくれた社員です。製版課のスタッフと一緒に考えた案はおもしろかったなー。工場案内と動画の連動を考えてくれました。

印刷課と製版課、社内にいつもいるふたりのチーム。企画するのが楽しい。そんな気持ちが伝わってきました。

職場体験に来てくれた生徒さんの様子を動画にとってYouTubeにすぐにアップしておきます。生徒さんは学校やうちで、期限付きのQRコードで読み取り、体験したことを先生やおうちの方と楽しめるっていう企画です。この企画、ブラッシュアップして、運用までちゃんと考えたらおもしろそうです。

●3組め 設備概要の改定

社長はすでに「設備概要はあまり使わないから、もう印刷しない」と言っていたのをくつがえすためのプレゼン。印刷機と事例集をリンクさせ、正文舎でできることをPRする目的です。事例集は鉄板のコンテンツ(と私は思っています)。

設備概要を廃盤にしないために、企画したチーム。存続させる理由が伝わると、継続して使われると思う。思いが大事だから。

印刷機と結び付けて、事例集を作るのはおもしろいなと思いました。どんな理屈よりも、事例が語る真実には勝てません。
事例が肝で、用意できなければちょっとしょぼいものになってしまうかも。

伝わるにはどうしたらよいか

みんな本業もある中で、改定案をがんばって作っていました。

もし、私からの提案を聞いてもらえるとしたら、

「誰に、何を伝えて、どうしてほしいのか」

という部分を掘り下げてほしいかな。何のためにそれを作るのか。自分の目線ではなく、お客さんの目線で一度見てみることも大事。

何か言葉で伝えられないのですが、「自分」を売るのか、「お客さん」のために考えるのかで、選ぶ言葉も違うんですよ。そして「お客さん」の言葉を使ったとき、伝わっていく。「自分を認めて」というプレゼンはなかなか心が動かなく、「聞いている人楽しんで」という姿勢があると心が動くのではないか。そんな風に思ったよ。

審査員(?)側です。
このポジションは初めてです。立場を変えたからこそ、気づいたこともあります。

製造スタッフのプレゼンが魅力的だったのは、意識が自分ではなく、こちらにあったのではないかと思いました。そして、自分がしていることが楽しいと思っているんじゃないかな。純粋に楽しさが伝わり、心が動くそんな感じがしました。

マーケティングの師匠、藤村先生が「うまい役者じゃなくて、伝わる役者になってね」と私に言ってくれた意味が、なんとなくわかったのでした。

第三者としてプレゼンを3本見させてもらい、すごい学びがありました。

作るものが何でも大きい渡辺くん。印象に残る。

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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