何もしなければ10年後に会社はつぶれる。 だから、 わくわくするビジョンを作ろうよ

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会社経営のビジョンを描こうとして、描けないと思っているのはなぜか。
たとえば、10年後の自社の姿がわからないのはなぜなのか。

わからないというのは言葉だけ。本当は見えているのではないですか?
つぶれていく自分の会社を。

という衝撃的な言葉を聞いたのは、2月12日の懇親会のとき。
宮城中小企業家同友会副代表理事 東洋産業株式会社の玄地社長を囲んで食事をしたときでした。

玄地社長には次の日に、北海道中小企業家同友会経営指針委員会主催の「経営指針実践セミナー」の講師を依頼していたのです。それで、札幌に前日入りされたでした。

宮城県中小企業家同友会副代表理事
東洋産業株式会社 代表取締役
玄地学さん
玄地さんのお話を真剣に聞いている、経営指針委員会二役
私もまじめに聞いています。

変化が激しい今の時代、明確な10年後を描くことができないのは当たり前のこと。
でも、おおざっぱにでもどの方向に進んでいくのか。それが見えていないと、糸の切れた凧のようにふらふらしてしまいます。それでは、何のために会社があるのかわからなくなってしまいます。

アポロ宇宙船も細かい軌道はその都度決めていますが、月に行くという目的がはっきりしているから、月に行けるし地球に戻ってこれるのですよね。

わくわくする10年後を描く

では、「10年後の自分たちの会社を考えてみよう!」と、はりきって取り組もうとしても、そもそも前提が「何もしなければ会社は10年後に潰れている」だと、ちっとも面白くないですよね。経営者がそうであったら、社員さんはもっと楽しくない(^▽^;)
玄地社長の会社でも10年ビジョンを社員と一緒に考えていたら、「どうせ10年後、私は会社にいないから」などマイナスの意見ばかりでたそうです。

それではいけないと、わくわくするような10年後を考えていこうという風に切り替えたとお話されていました。

これが同友会の経営指針の概要です

なるほどなと思いました。

会社の10年計画を立てるというと、売上高がいくらで、経常利益をこのくらいしなければならない。だから、毎年〇%ずつ利益が上がるようにして、、、と、数字の計画を思い浮かべがち。そして、数字はちっともおもしろくないし(私だけか?)、とりあえずできたら何だかもうできた気がして、それで満足してしまいがちです。そして、その数字は何のために作らなければならないのかってところの考えがすっぽり抜け落ちている。で、実際にはその目標は達成できませんでしたとなってしまう。そんなマイナス面があります。

もろちん、数字はとても大事。明確な基準だから。でも、数字は行動の結果できてくるものです。今の売り上げ高は、過去にしてきた営業の活動の結果なのです。将来の予測の数字は、行動しなければ達成できない。

だとしたら、数字に注目するよりも、何をしたいのかということに注目して、やりたいことを紙に書き出してまとめておく方が指針になります。そのときに、そのやりたいことに行きつくための行動も合わせて考えるのがポイント。具体的な行動指針があると、社員も動きやすいです。それがあって初めて予測した数字が生きてくる。そんな風にも追うのです。

「このことを達成するために、こういう行動をして、このくらいの売り上げが欲しいんです。なぜなら、この売り上げがあると会社の資金繰りが楽になります。」

このように伝えられたら、何だか動きやすいと思いいませんか?
具体的に何をしたらよいかわかるので動きやすい。

「売り上げ、〇億円達成するぞー」って言われても、そのときの感情に流されて「おーっ」と勢いよく答えられたとしても、いったい何をするのかわからないってことが多いです。これではいつまでたっても、スタート地点をぐるぐる回っているようなものです。

10年ビジョン。遊びのような感覚でシナリオを作ってみるとよいかも。そして、達成するために必要な行動をひとつひとつを演じる。そして、その結果で出できた数字をチェックする。そしてまた演じる。ブレそうになったら、何のためにこれをしているのか確認する。この繰り返しの結果、数字が達成しているって最高ですね。

私もやってみようと思ったのでした。

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 この記事の投稿者

白藤沙織

Web・印刷の株式会社正文舎取締役。 Webプロデューサー 兼 ライター。ときどきセミナー講師。 コーチやカウンセラーの資格を持ち、仕事に活かしています。 ダンス・歌・演劇好き。4コマ漫画のサザエさんをこよなく愛しています。

営業をどのようにしたらよいかわからないときに、Webサイトとブログ、SNSに出会う。以来、情報発信を丁寧にして未来のお客様と出会ったり、お客様のフォローをしています。

仕事もプライベートも「自分の生きたい人生を生きる」ために、「自信や勇気」を届けられたらうれしいです。

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