検索エンジンのもやもや、グーグルの中の人に聞いてみた ～ シンゲキ2019CAMP報告その2

アメブロ内のジャンル検索で2以内にならないと検索されない?
ワードプレスにすると検索で有利になる?

常に変化し続けるWebの世界。SEOの施策もくさんの方法が検索でみつかります。が、この情報も誰かが試したことでうまくいっただけで、一般的な理論として確立されていない場合も多々あります。そして、もう古くなってしまった施策だって場合もあるんです。

こんにちは。Web集客のことをズバリ言うズバリスト さおりんです。

グーグルにまつわる都市伝説はたくさんあり、聞いてびっくりすることも多々あります。Webの技術から考えると、それはあり得ないでしょうとか思ったりしますが、私も確証がなく苦しくなったりしていました。

シンゲキ2019CAMPの前に、司会をされていたウェブ解析士マスターの則田から、「グーグルの金谷さんに聞きたいことがあったらメールしてください」と言われてましたので、私の２大もやもやを質問してみましたよ。

今日はその報告です。

アメブロのジャンル検索で2位以内でないとダメ?

無料のブログサービスで人気があり、ビジネスでも使う人が多いアメブロ。
アメブロにはブログを登録するジャンルがあり、このジャンルで2位以内に入らないとグーグルに検索されないという話があるんです。

特定の会社のサービスのために、わざわざグーグルが何か施策をするのか?

私は不思議に思ってたんです。考えづらいなぁと。
それで、質問をさせていただいたんです。質問を見た金谷さんの反応は「はっ?」って感じでした((+_+))。何を言われているのかわからないというか。。。

結論は、特定の会社と連動するようなアルゴリズムがあったらすごいですねってことで、そういうことはないそうです。

ただし、同一ドメインから検索結果画面には2件までしか表示されない仕様になりました。この条件にはあてはまるので、同じキーワードであればアメブロからはブログが違っても2件までしか表示されないのが原則
⇒ このお話は重要なので、別のブログ記事にまとめたいと思います。
　 だからと言って、短絡的にアメブロはだからダメだと思わいでね。

シンゲキのイベントが終わったあと、サイバーエージェントの木村さんがアメブロSEO担当としてツイッターで答えてくださったので、埋め込んでおきますね。

Googleの金谷さんへのこの質問をしたのは私。アメブロジャンル検索で2位以内でないとGoogleで検索されないって教えられた人案外多いかも。それでワードプレスに移行する人もいるんだな。
なんか本質とズレてると思ったの。ちゃんとわかってよかった！
ありがとうございます。#シンゲキ https://t.co/PXtaWDmKzI

— 白藤沙織 アラフィフ女子でもできるWeb制作・集客論。ときどきライティング (@writersakko) 2019年6月29日

マット・カッツさんがワードプレスを勧めてる?

マット・カッツさんは、元Googleのスパム対策チームのリーダーだった方。調べてみると、今は退職されているみたいです。Web業界にいる人だったら、知らない人はいないというほど有名な方でした。

彼が「ワードプレスはSEOのいろんな問題を解決できる」と2009年に話したようで、これを根拠にワードプレスがSEOに強いって話が流れているようなのです。

こんな感じ↓

WordPress is a great choice.
WordPress automatically solves a ton of SEO issues.
WordPress takes care of 80-90% of Search Engine Optimization (SEO).

Matt Cutts、「WordCamp San Francisco 2009」

（さおりん訳:間違ってたらごめんよー）
ワードプレスを使うのは賢い選択です。
ワードプレスは自動的にさまざなSEOの問題を自動的に解決しています。
ワードプレスはSEOの80%～90%に対応しているのです。

このお話を引用して、ワードプレスを使わないと検索順位は上がらないと言われたという人がいたのです。

そんなバカな～と私は思いました。ムーバブルタイプ、Drupal、a-blogなどなど世の中にはワードプレスと同じ機能を持つシステム（CMS）がたくさんあるのに、ワードプレスだけをひいきすることはありえないよね。

SEOは公開されているブログやホームページに、グーグルのボットが巡回できるように作られていて、ちゃんとグーグルに認識されるようにすること。
（専門用語を使うと、クロールされてインデックス化される）

ワードプレスを使うと、記事を投稿したら増えた記事にリンクも自動的に貼られて、検索ロボット（ボット）が巡回しやすい構造になっていくんですね。

でも、、、

CMSだってそうなるじゃん?　特別なことではないじゃん?

って思ってたんですよ。

そうしたら、そのとおりでした。

ワードプレス以外のCMSを使ってもいいし、HTMLだけで作っているホームページ（スタティック）でもいいんです。

そして、ワードプレスもいい。

マット・カッツさんのこの話は2009年のことですからね。
今は2019年。10年前のことなんで、もう過去のことですから。

結論はワードプレスを使っても使わなくても、検索はされます。グーグルの品質基準を守ることは当然で、制作者のセンスと技術、質の高いコンテンツと更新頻度が鍵になりますね。制作者のセンス、わりと重要です。

ワードプレスには、SEOの施策をしやすくするプラグインがたくさん出ているから、それでSEOに有利って言えなくもないです。それも、ちゃんと活用している前提ですからね。プラグインをインストールしているだけではダメ、ましてブログを書いていないのに検索だけはされたいっていうのは甘い考えですよ!

というわけで、私のもやもやが解決できてよかったなーと思っているのです。

※このイラストは、釧路の浅野葉子さんが描いてくれた「ズバリストさおりん」。かわいくてめっちゃ気に入ってます。

ではでは～

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